アトピー性皮膚炎や気管支喘息、アレルギー性鼻炎など、いわゆる人間の免疫学的応答のバランスがくずれることによって発症する病気にかかる人が年々多くなっています。それに伴い、医学的研究も進み、免疫・アレルギーの病態が少しずつ明らかにされ、標準治療となるガイドラインも見直されてきています。新生児から学童期・思春期、成人、老人まで皮膚疾患と向き合ってきて、日常的スキンケアー、食生活、生活環境などがアレルギー体質とアレルギー疾患の発症に大きくかかわっていることに実感してきました。
もちろん、にきび、しみなどの皮膚のトラブルも年齢だけではなく、食生活やホルモンの影響、紫外線など日常の生活習慣と大きくかかわりがあります。体を覆っている皮膚は単なるバリヤーだけではなく、いろんな情報を体の内部に送って外的環境からの生命維持に非常に大きな役割を果たしています。
また、「皮膚は内臓の鏡」と言われるように体の内部の状態も反映しています。皮膚科専門医として最新の医療と技術を提供し、さらに新生児期からの皮膚のケアーと早期の医学的介入により出来るだけトラブルのない肌に導ける様皆さんのお役に立ちたいと考えております。
皮膚科専門医・医学博士
八代 典子 |